姫が王子で王子が姫で。




「あー、でもたしかに俺よりシオンの方が背は低い。ちなみに俺は168くらいかなー」

「…………。うそだろ?」

「ううん、ホント。俺うそつかない。」

「…………。お前には失望した。」

「意味がわからない!え、なに!?今の俺のどこに失望する場面があったの!?」

「うっせェ筋肉バカ。成長期に筋トレすると成長止まンだぞウスラハゲ。」

「なるほど。だからシオンはそんな華奢なのかー。そうか背を気にしてたんだなお前……カワイソウニ……」

「お前今から屋上行って飛びおりてきて。」

「嫌だ!俺はまだ生きるんだ!」

「じゃあ俺の視界から消えてくれ。」

「残念だが俺はお前の目の前の席なのさ!
……あ、でも俺が前だと黒板見えないか?そうかそれも悩みの種だったのか……そうか、気づいてやれなくて悪かったなシオン!
今から席替えしようぜ!」

「黙れクソバカ!っつーかお前はいっつも寝てるから問題ねェよってか一生寝てろ永遠に目覚めるなバーカッ!!」




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