HONEY∞KISS
だけど、あなたの腕によって離された。


「どうした?」

心配そうな瞳で覗き込む。


唇を噛み締めて…涙を堪えながら口を開いた。



「…マナト、今日どこにいたの?」



「友達と会ってたけど?」


嘘つき。


私、見たんだよ?


「………き。」

「なに?」


呟いただけの私の声は届かなかったらしく…。


「嘘つき。」





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