ばい
「…ん……仁…」
「……ン…」
寝ていたら誰かに起こされ目が覚めた。
「仁…」
「乃亜…」
目を開けると目の前には今にも泣き出しそうな顔をした乃亜がいた。
「…一緒に寝て良い?」
「え……ちょ…乃亜…」
乃亜は俺の返事を聞かずに布団に入ってきて
くっついてきた。
…会いたくなかったけど、こんな乃亜を見たら
愛しくて愛しくて…
抱き締めずにはいられなかった。
乃亜を抱き締めたらキスしたくなった。
キスしたら抱きたくなった。
でも…
我慢すれば良かった…
「…あっ…じ、ん……もぅ…」
「イっていいよ…」
「…仁……っあ……
慎…」
乃亜はイく時、俺の名前じゃなく
幼なじみだって言ったヤツの名前を呼んだ。
俺じゃない名前を読んで乃亜は気を失った。
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