ばい


今…


目の前で何が起きてる…?


昨日、コンビニで会った乃亜の幼なじみが乃亜を抱き締めてる…?


明け方まで俺の腕の中にいた乃亜が抱き締め返してる…?



なんだよ…


ただの幼なじみって言ってたのに…


本当はそんな関係だったんじゃねぇかよ。


やっぱり…


俺の言った通りじゃんか…



「…乃亜」



絞り出すように出た声に乃亜は気付き俺の方を見て驚いてた。



「…ッ…じ、ん……」



なぁ…


どうして、あんな…
幸せそうな顔するんだよ…


俺は何年掛かっても見ることの出来なかった顔をするんだよ…



「あ…仁!まっ…」



気付いたら俺は走り出していて
乃亜が呼ぶ声が聞こえてきたのに…


振り返ることもしないで走ってた。


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