ばい

「芸能人と付き合ったって傷つくだけだ。
俺だったら乃亜を傷付けない…」

「……」



ねぇ慎…


昔も同じことを言ってくれたね。


あの時は私が女関係が激しい先輩と付き合いだした時や少し不良の人と付き合いだした時だったね。



「ねぇ…私は慎にとって、どんな存在？」



あの時、私も同じことを聞いた。


たぶん…


慎の答えは変わってないと思う。


慎は…



「…乃亜は俺の幼なじみ」



やっぱり、そう答えるんだね…


幼なじみ


私はこの言葉が一番嫌いだった。


慎の一番になれない、この言葉が死ぬほど嫌いだった。


でもね…


今は嫌いじゃない。



「幼なじみなら応援してよ…
ばぃ…」



そう呟いて私は仁が走って行った方に走り出した。


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