ばい
「乃亜…」
「…ん?」
乃亜はいつも終わると背を向けて煙草を吸う。
乃亜はセブンスターを吸っているから
部屋にはセブンスターの香りとのあの香水の香りがする。
「こっち向いて…」
「吸い終わったら…あ!」
俺は乃亜が吸ってる煙草を奪い火を消した。
火を消した後、乃亜を自分の方に向くように肩を掴んだ。
「もう、何…」
「好きだ。」
多分、乃亜は文句を言おうとしたんだろうけど
俺はそれを遮った。
「……」
乃亜は俺の言葉に驚くことはなく
真っ直ぐに俺の目を見てた。
乃亜は驚かないのは当たり前だ。
俺は初めて乃亜を抱いたときから言ってる。
そして…
乃亜の答えはいつも決まってる。
「…そう。」
やっぱり…
乃亜は俺の気持ちを拒絶するわけでも
受け入れるわけでもなかった。
いつも同じ言葉で、それ以上は何も言わない。
そして…
「明日、仕事で朝早いから寝る。」
そう言って寝てしまう。
いつになったら俺の気持ちを受け入れてくれるんだ…
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