ばい


「乃亜、準備出来た?」

「うん…」



実家に帰ってきてから2日目


今日、私はお見合いをする。


相手は30歳で地元では結構、有名な会社に勤めてる人らしい。


写真を見る限り優しそうな人だと思った。



「始めまして高田です」

「刈谷です」



実際の高田さんは写真で感じたイメージ通りの人だった。


この人なら普通に幸せになれる。


そう思った。


思ったのに…


頭の片隅で仁のことを考えている自分がいた。



もしかしたら引き止めてくれるかもしれないって


変な期待をしていた。


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