ばい
−バタバタバタ バン
「仁!」
仕事の楽屋にいると富田さんが慌てて入ってきた。
「富田さん、どうしたの?」
「何かあった?」
俺と尚輝は不思議に思って聞いてみると
富田さんは一冊の週刊誌をテーブルに置いた。
そこには…
【NEONのJIN 新人アイドル MIYU
熱愛発覚】
って見出しがあった。
その見出しのページには俺とあの女がマンションに入っていく姿が載っていた。
しかも
あの女の事務所のコメントで俺との交際を認めてるみたいなことが書いてあった。
「どういうことか説明しろ」
「説明って…一回関係持っただけ」
「…ハメられたか」
富田さんは頭を抱え込んでしまった。
ハメられたって…
「どういう意味だよ」
「彼女の事務所は小さい
だから彼女は体を使って仕事を取ってる
だから、お前とのことで名前を売るチャンスだ」
「…名前を売るだけじゃない」
「どういうことだ」
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