不器用に優しいアイツ【完】


元野球部らしく、短く刈られた髪の毛に
いかにも硬派らしい顔。


その顔にくまさんの耳。

普通に考えたら似合うわけがない。

似合うわけがないのに……。



あたしはもう一度視線をとっしーに移す。


「…………。」

「…………。」

「…………ふはっ!」



とうとう笑いを堪えきれず、吹き出してしまう。


一方とっしー本人はけっこう気に入ったのか。


鏡を見て楽しんでいた。


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