【完】甘辛ダーリン絶好調♪
俺は、無理を承知でこう言った。
「はっ?……別れろ」
李衣は即答で、
「無理でしょ」
俺の諦めない意思を、踏み付けた。
イラ…
「俺の言ったことは絶対なんだっ!!」
「無理だからっ!!」
これ以上言い合いが続くと、めんどくせぇ…さらに脅しだ。
「ふぅん…そっ…俺さぁ、モテるから、俺がお前に告ってふられたって女達がきいたら、お前確実に殺られんぞ〜?いいのか〜?」
これでコイツも…
チラリと李衣を見ると、泣きそうになっている。
キュン
…やべっ!今、俺キュンってなった…
小動物みてぇ…かわい…
「わかった」
おっしゃ!!手に入れた!!
「よしっ!!契約成立っ俺がぜってぇ守ってやっから」
俺は、にこっと笑った。
今まで、楽しくない笑いはたくさんしたけど、こんなに楽しみな気持ちが溢れ出る笑いは、初めてだった。