【完】甘辛ダーリン絶好調♪
でも、スッと険しい顔をやめた。
怒られなかった。あれれ?
「そうか。わかった。俺も今週だけ夕方から用があるから、李衣に言おうと思ってたんだ」
用?颯が用があるなんて言い出すの珍しい…
「そうなの?なんの用事?」
あたしがそう聞くと、何故か顔色を変える颯。
「べっ別にどうでもいいだろ。李衣には関係ない」
なっ…関係ないなんて…酷い。
それに、少し焦ってた。
おかしい…
「ねぇはや…」
「あっ!もう李衣の家だな。またな」
話を遮られた。怪しい…
あたしは、最悪の事態を思い浮かべた。
浮気…
あたしは背筋がゾクッとし、嫌なほう、嫌なほうに考えてしまった。