【完】甘辛ダーリン絶好調♪
俺は、眉の力を抜いた。
俺が、怒らなかったことに、少し表紙抜けする李衣。
だろうな…でも生憎、俺にも用事があったんだ。
それを伝えると、明らかに変な顔をする李衣。
バレたか…?
「そうなの?なんの用事?」
なんだよっ!こんなときだけ鋭いのか?俺は、少し焦った。
「べっ別にどうでもいいだろ。李衣には関係ない」
ちょっと言いすぎたな…コレ。
まぁ、これは、タネ明かしのときに謝ろう。
「ねぇはや…」
これ以上は、俺の口が滑りそうだ。
「あっ!もう李衣の家だな。またな」
俺は、なんとかはぐらかし、李衣と別れた。
李衣…不安になってるかな…
って…まぁこんぐらいでは、ないだろ。
李衣だって、マネの仕事に追われるわけだし、1週間なんてすぐ終わるな。
俺は夜空を見ながら、李衣のことを考えていた。