【完】甘辛ダーリン絶好調♪
☆李衣☆
颯のことを考えていると、なかなか眠れなかった。
今日は、仮マネデビューの日なのに。
「おはよ〜」
クラスに入ると、次々に色んな人が挨拶してくれる。
そういえば、颯と付き合ってるのに、虐められたりしなかったなぁ〜
なんでだろ?
「りぃりぃ?おはー」
「あぁ〜奈葉。はよ」
奈葉が、あたしの席近くにやって来た。
「今日からだけど、颯様と話したの?」
「うん。多分大丈夫…なんだけど…」
あのときの颯の焦り顔が妙に気になる。
「なんだけど…何?」
不思議そうな顔をする奈葉。
奈葉に相談しようかな…
でも、今はまだよくわからないし、自分で考えてみよう。
「なんでもないよっ!」
あたしは、笑顔を見せた。
「そ…そう?」
奈葉は首を捻ったけど、追求はしてこなかった。