【完】甘辛ダーリン絶好調♪
心の穴と赴任
ボーーッと天井を見つめる。
あの、視線の先の2人が…気になる。
でも…聞けない。あたしには、無理だよ…
『勇気』がない。
“あの颯様と付き合ってるんだよ?"
心では、そう理解してる。
いや、理解してると思い込みたいだけだろう。
あたしは今、究極に病んでる。
学校…行かなきゃ。
昨日、眠れなかったな。
切っていた電源を入れ直し、携帯を見ると…
『着信:57件』
『メール:31件』
この2つが目に入った。
ほとんどが、風瀬くんと、磨緒で…
あたしは心底泣きたくなった。
そして、
着信履歴に、『颯』という名前を見つけたとき、涙が洪水みたいに溢れだした。