【完】甘辛ダーリン絶好調♪
ちょっとまって。
ありえないから。
あたしは、頭が混乱して、イマイチ今の状況を理解できずにいた。
疾風が…なんで?
美代さんは………?
もう、意味がわからず、ただただ放心していた。
だから、疾風の言葉も聞こえず…
HRは、終わった。
「麻咲しゃん?」
「え…」
HRは終わったのに、タケちゃんに呼ばれた。
「たなぁはせんしぇに、色々教えてあげてくらはいね?」
…なんで?
「従兄弟なんでしょう?」
従兄弟……?疾風、なんでそんな嘘を…
「ではね?」
タケちゃんはにこりと笑い、その場を去った。
今更、言うことなんてないはず。
じゃあ…どうして…
あたしの眉に、無意識にシワがよっていた。