【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「ったく…だから男は…」
「す…すいません」
「あたしに謝るくらいなら、はやく美代さんのとこ帰りなよ」
「え…李「はーやーくー…」
「わっわかったよ」
腰掛けていた、保健室のベットから立ち上がった疾風は、あたしに背中を向けた。
「李衣…」
「もう…なんなの?はやくいきなって」
「李衣…ごめん。あと、ありがとう。…俺は李衣を愛してたよ」
「あたしも、愛してた」
過去形になった愛の言葉に、寂しさはなかった。
「いってくる」
「いってらっしゃい」
ガラガラッピシャッ
シーンと静まり返った保健室は、何故だか寒気がした。
じわっと暖かいものが、目にたまる。
「ははっ…全く…なんだっていうの…?」