【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「なんで泣いてんだ?」
「そっれは…はっ颯が…」
「俺が…?」
涙はさっきよりも酷くなって、ますます喋りにくい。
「お…なの人と…」
「おな?なんのことだよ」
「しらばっ…くれないで…よぉ」
「はぁ?」
こんなときも冷たいんだなぁ…颯は。
「お前、さっき田中といたろ?」
「え…」
「俺、聞いてたんだよね。お前らの会話…アイツ、李衣の元カレだよな」
「う…ん…」
「アイツとなんかあったのか?」
「ちが…うから…」
「じゃぁなんだよ」
「だから…颯が…」
「俺?それともアイツ?」
「颯だってば!」
あたしは、思わず颯のほうを向いた。