【完】甘辛ダーリン絶好調♪
保健室に着くと、中から声が聞こえてきた。
「ったく…だから男は…」
「す…すいません」
なんか…李衣っぽい。
喋り方とか…呆れてるし(汗)
「あたしに謝るくらいなら、はやく美代さんのとこ帰りなよ」
美代?…って…前話してた…浮気相手か?
「え…李「はーやーくー…」
「わっわかったよ」
ギシッとベットのスプリングの音がして…なんか、こっちにくるっぽい?
「李衣…」
「もう…なんなの?はやくいきなって」
「李衣…ごめん。あと、ありがとう。…俺は李衣を愛してたよ」
愛してた…って…
「あたしも、愛してた」
過去形だから…一応許すけど、李衣の口から『愛す』って言葉が出ると…ムカツく。
「いってくる」
やべ…くる!!
俺は、物影に隠れる。
「いってらっしゃい」
ガラガラッピシャッ
アイツか…
俺はソイツの後ろ姿を見ながら、チッと舌打ちした。
「ははっ…全く…なんだっていうの…?」
李衣…?
ふと気付いた、保健室の窓が開いているところから中を覗いた。