【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「何?」
あたしは自分の心臓の音に、声が震えないよう細心の注意を払って声をだした。
「震えてんぞ、声」
だけどバレた。
なんでぇ〜(泣)
「う…うっさい///」
「………」
「なっ何黙り込んで…へ?」
後ろを向くと、真っ赤な顔の颯。
「何?何で赤いの?」
「はー…」
あたしの質問に、深く溜息をつく颯。
「??」
「ったく…お前は…」
「何なのよぅっん?!」
呆れたように呟いた颯は、そのままあたしの唇を奪った。
あたしの後頭部に、颯の手があるから…離れられないっ!!
犬の散歩中のおばさんが、顔赤らめてるよっ!
恥ずかしいよー…息出来ないよー…
意識は朦朧。
クーラクラ。
あぁ…あたし、ここで…キスで死ぬんじゃ…?