【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「おい李衣」
「ん?なぁに?颯」
あたしが颯のほうを向いて首を傾げると、
「………はぁ…」
目の前でため息をつかれた。
「?!何でため息つくの?!」
話し掛けてきたのは颯のほうなのに!!
「お前、今日用事あるか?」
「??無…あ、奈葉が放課後どっかに着いてきて欲しいって言ってたかも」
…うー…うん。昨日誘われた…はず。
「…そうか。ま、早めに帰って来いよ」
「…?うん」
颯はそれだけ言って、ふわりと笑った。
早めにって…颯も梓衣と何処か行くんじゃ…?
「早く帰って来なさい!!」
疑問に思ってると、梓衣が腰に手を宛ててあたしにそう言ってきた。
「…(キュン)…梓衣…可愛いーーー♪」
ガバァッ
「ちょっりぃ姉!!」
あたしはたまらなくなって、梓衣に抱き着いた。