【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「具合でもわりぃのか?」
颯はあたしのおでこに、自分のおでこを合わせる。
その瞬間、赤かった顔が急速に真っ赤になる。
「は…何この熱さ。尋常じゃねぇぞ?」
颯はあたしの顔をちゃんと見直す。
視線が絡むと、さらにあたしの頬に赤みがさした。
「熱あんじゃねぇか?」
熱…?多分違う。
『颯ウイルス』に侵されたんだよー…///
「…が…うよ」
「あ?」
あたしのか細い声に、いつもより優しい声色の、颯の声が響く。
「違うよ…熱じゃない」
「は…?」
あたしは恥ずかしいながらも、颯の顔を真っ直ぐに見上げた。
颯はわけがわからないというような顔をしている。