【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「あたし…気付いちゃったの…」
は…?
俺は、さらに眉をよせる。
「……颯のとりこになっちゃったって」
……俺のとりこ?
……は…?
李衣が俺のとりこ?
俺しか見えないのか?
「あ…?」
俺は間抜けな声しか出せなかった。
かなり嬉しかった。
女を巻く為の女を探していた俺に、舞い降りた李衣。
運命だと思った。
女を巻く為という口実は、もうとっくに崩れさっていた。
1人の女として…
愛すべき女として、李衣を見るようになった。
自分をさらけだせる、俺の唯一の好きな女。
俺は、幸せを感じていた。