【完】甘辛ダーリン絶好調♪
「李衣?」
あたしはふるふるっと横に首を振った。
「何ずっと泣いてんだよ…」
あんたのせいよーっ!!
「李衣のことは、最初、女を巻く為の彼女として、付き合った。でもな?俺は、最初からお前に惚れてた」
………えっ…
「俺さ…本気で好きな女ができたことなくて…マジ、李衣の元カレの話とかでなんでイライラしたり、モヤモヤしたりすんだろって思ってた」
颯が…イライラしたり、モヤモヤしたりしてたの……?
「麻咲李衣さん」
「は…い…」
「俺の、恋人になってくれませんか?」
王子のような、颯の振る舞いに、あたしは今だけ姫になった気分でこう答えた。
「はい。永遠に、あなたと」
あたし達は、手を絡ませ、そっとキスしあった。
どちらともなく、自然に…溶け合うように…