【完】甘辛ダーリン絶好調♪
★颯★
ついに、俺の嫌いなあの日がやってきた。
「やっぱり今年も颯様よっ!!」
「わかりませんわ!野仲様かもしれませんし…」
「琥桃様ね!!ありえますっ」
女どもは朝からソワソワソワソワ……うっぜぇ……
うんざりする俺の肩に、ボンッと衝撃が走る。
誰だよ…だいたい犯人は、わかってるけど…
「よ〜っす!今日もかっこいいね!!はっやてっ様っ♪」
スキップしながら登場してきたコイツは、俺の幼なじみ。
野仲 琥桃(ノナカ コモモ)
薄い茶色と、濃い茶色の髪をツートンで上手くわけてて、長い襟足だけ結んでいる。女も羨む、可愛い感じの男だ。
幼稚園からの腐れ縁。
背は172あるんだけど…こう見えて、コイツはSで、可愛い顔して泣かされた女はハンパない。
現に今もこうして、俺を煽っている。
ムカつくぜ…