。+゚失恋メランコリ。+゚
Ⅲ
時計の針は、既に0時を回っていた。
涼子は今日も講義の後にはバイトがあったようだから、眠いのを我慢して私に付き合ってくれているのだろう。
そう思う時、涼子には本当に申し訳ない事をしていると分かるのだけれど、
だけど今、電話を切ってしまえば、ちっぽけな私など易々と“孤独”に押し潰されてしまいそうで――…
「ごめんね、涼子。遅くまでありがとうね。
後もう少しだけ、いい? お願い」
自分勝手と知りながら、
優しくない子になっていると知りながら
だけど今夜だけは“ひとりにしないで”と、涼子に懇願せずにはいられなかった。
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