。+゚失恋メランコリ。+゚
私の予想通り、黙ってしまった浩二。
そして、
《正直言って、分からなかったよ――》
初めて聞けた、浩二の本心。
私は、静かにひとり頷いた。
「私たち、もっと沢山ぶっちゃければよかっ
たのかもしれないね」
饒舌に語る私と、
《美咲……》
さっきみたいな元気がない浩二。
ねぇ お願い、そんな弱々しい声で私の名前を呼ばないで?
私、また泣けてきちゃうから―。
「ずっと寂しい思いをさせてごめんね。
私ね、浩二と一緒にいる時間がとっても
大好きで、とっても幸せだったんだ。
それなのに、ちゃんと伝えられなくて、本
当にごめんね」
最後の最後に、やっと言えた。
自分の素直な気持ち――。
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