。+゚失恋メランコリ。+゚
 

 体育会系である涼子は、昔から何かと“試合”という言葉を使いたがる。


 私からすれば、恋愛って“安らぎ”があって、しかも“愛”があって、

それでそれで――…

とにかく、体育会系で語れる分野とは思えないのに。



 その証拠に、浩二と私はこの一年の間、喧嘩なんてした事がなかった。

 浩二は優しい言葉を、沢山私に与えてくれた。

 そんな浩二を大切に思うから、例え見苦しい感情が湧いたとしても、それをぶつける事せず、優しさに変えて来た。


 私は私なりに、こうやってこの恋愛を頑張っていたんだよ。


 だからこんな肝心な時でさえ、


「結局、何も言い返せなかったな……」





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