先生
「そんな顔するなよ」


そう言って頭をクシャッと撫でる先生。



そ…それは反則!!



顔を真っ赤にしていると、ニヤッとしながら



「意外だな」



なんて言うの。

どうせ子供ですよーーーだ。

プイッとそっぽを向きながらも、ちゃんと作業を続ける私。


「ところで、新庄はなんでこの学校にしたんだ?」


不意に聞かれるまじめな質問。
私は先生の方を向きなおすと


「制服が可愛いから」


と言った。


「は???制服で選んだのか?!」


「はい。」


ガックリと肩を落とすと


「ご両親泣くぞ」


「お母さんは、知ってるもん」


「じゃあ、お父さんは?」


少しの沈黙の後、


「……居ないから」


私は俯いたまま答えた。


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