先生

ん……にしても、寒い。


私は冷えた手を息で温めた。



――――フワッ




首が暖かくなる。



ん?



マフラー??



その反対側の先は、先生の首に巻かれて居た。



!!!!!!!



つ……繋がってますが!!



「せ……先生、大丈夫」


「だって寒いだろ?」


そう言うと私の手を掴んだ。



ひゃあ~~~~~



心臓持ちませんが!!!



「ほら、冷たい。風邪ひいたら困るしな」


私の手をポケットにしまう先生。



そ……そう言うのは『恋人同士』がするもんじゃない?!



反則です。



真っ赤な顔が見えない様に、マフラーに顔を半分うずめた。


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