先生
黙々と作業したせいか、かなりのスピードで終わった。

「出来るじゃないか新庄。初めからそうしなさい」

私は誇らしげにピースサインを作ると、

「じゃあ、ご褒美あげなきゃな」

と言いながら近づいてくる先生。


えっ??なになに?!


先生の顔は、ドンドン私の顔に近づいて来る。



ヒャッ、近いよぉ~~



これって、もしかして……



私は真っ赤になりながら、目を瞑っていると



―――チャリーン



えっ?!



目の前には、先生の手からぶら下がった鍵が……


クックックックッ


先生は笑いを堪えながら


「新庄のエッチィ~~!!」


って、超恥ずかしいじゃんか!!!


私は真っ赤な顔のまま

「それより、先生、早く携帯返して」

って言ったんだ。
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