先生

私達はゆびきりをした。



【自分の気持ちに素直になる】



約束。



ちょっとステキでしょ?


もちろん、迷惑かけないように好きで居るからね、先生。



「早くここに連れてきてね」



そう言いながら、小指を離した。



大きく頷くと、さゆりさんは泣きそうになる私の口角をグッと上に引き上げた。




?!?!?!?!



『笑顔は最高の魔法なのよ』



そう言うと、さゆりさんはとびっきり笑顔をくれた。



やっぱり、さゆりさんは魔法使いなのかもしれない……



きっと、今日さゆりさんに話していなかったら多分諦めていたかもしれない。



ありがとうございます、さゆりさん。



私もニッコリと笑いさゆりさんにピースサインをした。



もう、大丈夫。



もう、挫けない。



私、新庄純那は



真咲先生の事が大好きです。


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