先生
日本に居たって、出来る事は有るんじゃない?


そう思えてきた。



私は、甘えてただけかもしれないな。



ギュッと純那を抱き締めると、



「ありがとっ」


そう言ったんだ。


何が何だか訳が分からない純那。


「ん??どういたしまして?!」


「私も頑張るから…だから、純那も頑張ってね!!」


私は耳元で純那に囁いた。



純那は私の顔の横で、縦に首を振っていた。



私達の誓い。



私は純那から離れると、小指を出した。


「約束」


そう言って純那を促す。



純那も、照れながら小指を出した。



2人の小指が絡み合う。



私達は、笑いながら約束したんだ。



お互いの夢に向かって……



必ず前進するってね。

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