先生

何だろう……

可愛いピンク色のリボンを取り、包み紙から白い箱を取り出した。


箱を開けると

金色のネックレスが入っていた。


細くてキラキラ光るチェーンの先に、四つ葉のクローバーのペンダントトップ。

葉っぱの1枚には、ダイヤモンドがはめ込まれていた。



お守り……



洗面所に走っていき、鏡を見ながら首につけてみた。

胸元の四つ葉のクローバーが、光に当たりキラキラと光っていた。

まるで、お母さんとお父さんに包まれて守ってもらえているみたい。


自然と笑顔になる。


久しぶりに心から笑えた気がするよ。
きっと笑顔になれる魔法がかかっているんだね。


これを付けていると

【良い事が起こる】

そんな予感がしたんだ。


私は急いで支度をしてから、お母さんに手紙の返事を書いたんだ。


【いつも色々してくれてありがとう。
私もお母さんの子に産まれて幸せだよ。

プレゼントありがとう。
このネックレスを付けたら、笑顔になれたんだ。

きっとネックレスと一緒に、お父さんも見守ってくれてるんだね。

お母さん、産んでくれてありがとう。

             純那より】


いつもじゃ、絶対に言えない様な言葉。

今日は、何故か素直に書けたんだ。



私は手紙を封筒に入れて机の上に置いた。

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