先生

結局、着替えたんだけどさ……


恥ずかしくて更衣室から出られない。

こんな事なら、ちゃんとダイエットしとけば良かった。

って今言っても仕方ないけど。


結局、着てきたTシャツを上から羽織って出て行く事にした。


「新庄…何だそれは?」


やっぱり怒られる?

そう思ったんだけどさ、意外な答え。


「可愛いじゃないか!!」


「先生のバカッ!!!帰る」


恥ずかしくて恥ずかしくて、顔から火が出そうだよ。


帰ろうとする私の手を掴み


「帰さない」


そう言って引き寄せた。


砂地に私の足元は簡単によろけてしまう。


気が付いたら、上半身裸の先生にしがみついていた。


「ひゃっ!!せんせ…ご…ごめんなさい」


そう言う私に、


「先生じゃないだろ?」


って…私の心臓は爆発寸前。

先生ったら本当に恰好良くて、すごい筋肉なの。

腹筋とか板チョコみたいに割れているし…

なんか、男の人なんだって意識しちゃう。


今日…体、持つかな?

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