先生
「そういう数字なら興味が有るんだな」

そういう訳じゃないけど、数学よりは気にはなるかな。

先生は私の顔を覗き込んで


「いくつに見える?」


って聞くから


「ん~30才位?」


とか言ったら、先生かなり凹んでた。


「そんなに老けてるか、俺?」


あれ?もっと若かったんだ。

『ヤバッ』と思った私は何とかフォローしようと必死。


「あっ、でも貫禄あるし…見た目もそんなに……」


「新庄、フォローが下手だぞ」


先生は笑いをこらえながら私を見ていた。

な……先生の為に慌てた私がバカだったわ。


「27才にもうすぐなる」


あれっ?意外と若いんだ。


「先生、誕生日いつなの?」


「12月の浮かれた時だ」


まさか、クリスマス?


「25日とか?!」

「惜しい、20日。昔から大概クリスマスと一緒にされてしまうんだよな」

なんて可愛い事言うもんだから、笑っちゃったよ。

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