先生

「お待たせしました。
サービスあんみつです」

そう言った私に、


「本当?!」


目をキラキラさせて喜ぶ先生。
やっぱり子供みたいで可愛いな。


その後は、仕事をしていてもつい先生を見てしまうの。


もう、仕事にならないよ!!


店長も気を利かせてくれて

「純ちゃん、もうあがって良いよ」

って、15分前に言ってくれたんだ。


「ありがとうございます!!」


さゆりさんと店長にお礼を言い、急いで更衣室に向かった。


今日は、頑張ってスカートを穿いて来たんだ。

ものの10分位で着替え終わると、お店の方を伺った。


ちょうど、レジに向かう先生が見えたから急いで表に回りこむ。

私が表に着くのと、先生が店を出るのが同じタイミングになった。



ゼーゼー言う私に、

「お疲れさま」

そう言って頭を撫でてきた先生。




ひゃぁ~~~~




息が出来なくなっちゃうって!!!


先生は駐車場までの道のりを、私の肩を抱きながら華麗にエスコート。

私はというと、固まったまま石造のようにぎこちないの。




情けない。。。



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