先生

「あぁぁ~~~美味しかった」

先生は、笑顔でお腹を擦った。
そんな先生もやっぱりカッコイイ。

いつの間にかスウェット姿の先生。

スウェットでもカッコイイのはどういう事?!

私は、洗い物をしようと台所に食器を持っていった。


よしっ

と、気合を入れていると




―――――ギュッ




へっ?!?!



いつの間にか背後に居た先生は、私を後ろから抱きしめた。

手に泡がついていて抵抗できない私。
それを良い事に、私の頭にあごを乗っけてくる先生。



さては確信犯?!



「ちょっ…せんせ…」


「純那、良い匂い」


そう言いながら、先生の顔は肩まで降りてくる。


にゃぁ~~~


せ…先生の顔が近い!!!


先生の心臓の鼓動が、背中から直に伝わってくる。



力強い腕も




サラサラの髪の毛も




低い声も




厚い胸板も




全部が私をキュンとさせた。



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