先生

ズルズルっとキスしたまま持たれかかって来る先生。

抵抗する事も出来ず、ソファーの上に倒される私。


繋いだままの手に、汗がにじむ。


こっ…これって……


でも、先生とだったら。
そう覚悟を決め瞳を閉じた。


軽くおでこにキス。


私は今にも心臓が飛び出しそうになりながら、成り行きに身を任せていた。



……


………


…………あれっ?!



ゆっくりと目を開けると、座りながら私を見つめる先生の顔が…


何だか恥ずかしくなってしまう。

まるで、私がものすごい期待してたみたいじゃない。


まぁ、期待してたけど……


ガバッと起き上がり、ちょこんと小さくなって座った。

先生は何か赤くなりながら、私から視線を外しテレビを見ようとしていた。


そして、ふと私の中に1つの疑問が浮かび上がってきた。


< 260 / 444 >

この作品をシェア

pagetop