先生
「そんな事じゃないだろ?」
そう言う先生に、
「良いの!!」
って答え先生の側に寄り添った。
先生は迷わず私の頭を撫でながら
「純那はペットじゃないよ。ペットにしちゃいたい位可愛いけど」
先生はやっぱり魔法使いですか?
ビックリして先生を見ていると
「何年教師やってると思うんだ」
そう言って少し笑っていた。
「純那、1つ約束して欲しい」
「約束?」
先生がそんな事言うなんて珍しい。
私は先生の言葉に耳を傾けた。
「思った事は、溜め込まずにちゃんと話しなさい」
いきなり先生みたいな口調になる先生。
先生モードでのお説教はズルイよ。
先生は撫でていた手をゆっくりと引き寄せた。
自然と先生の胸の中に居る私の顔。
先生の心臓の音が直に聞こえる。
先生が側にいるんだって実感。
「わかった」
胸に顔をうずめながら、消え入りそうな声で返事をする。
「よろしい」
満足げな先生の声に、何だか少し笑ってしまう。
先生の腕がギュッと強く私を抱きしめると、低い声が私の中で響いてくる。
「純那、愛してる」