先生
「そう言う事なんだけど…先生良い?」


実は、今日もバイト後に先生とドライブしてるんだ。


「もちろん。是非ともお会いしたいってかお会いしてるか。うん、緊張する」


なんだか、先生変だよ。
私がププッと笑っていると、


「おまっ!!家庭訪問とは勝手が違うんだからな」


って、そう言うもんなんだ?
先生、可愛い。

「そうなんだ~~~」

私がからかいながら先生の顔を覗き込むと、先生はゴホンと咳払いをしながら

「じゃあ、また今度お母様のご都合の良い日を教えなさい」

と先生口調に。
すぐ逃げるんだから。


先生は時計をチラッと見ると

「そろそろ帰るか」

ってさ。
この時が嫌い。


だって、寂しいんだもん……


「いやぁ―――」


って先生を困らせる私。

まゆ毛をへの字にして、アヒルみたいな口で先生を見ていた。

< 268 / 444 >

この作品をシェア

pagetop