先生
唇が離れた瞬間、一気に新しい空気が入ってくる。
夢中だったから気が付かなかったけど、息を止めていたみたい。
何だか体の力が入らない私は、先生に身を委ねていた。
トロンとした目で先生を見つめていると
「純那…エロいよ…」
そう言ったかと思うと、先生は私を乗り越えて脇にあるレバーを引いた。
んん?!?!
―――バタン
気が付いたら背もたれが倒れていて、私はそこに寝っころがっていた。
先生は私の顔を見つめながら、もう一度軽くキスをした。
先生の体の重みに、ドキドキが止まらない。
こ…この状況って……
もしかして、さっき先生が言っていた
『食べちゃう』
って状況ですか?!
私は緊張のあまり、体を固くさせてしまった。