先生

お風呂場を案内した私に、

「一緒に入る?」

なんて耳元で聞くもんだから

「先生ののバカァァァァ」

って言いながら、真っ赤な顔で洗面所に押し込んどきました。


もう、油断も隙もありゃしない!!


私は自分の部屋に戻り、明日の用意を済ませて下に降りると、先生がちょうどお風呂から上がっていた。


キメてない先生も、かっこいいかも。


タオルを首から下げて廊下を歩く先生に

「先生、それおじさんだよ~~」

ってからかっといた。

本当は鼓動が聞こえちゃうんじゃないかって位、ドキドキが止まらなかったんだ。


でも、教えないもんね。


私は先生の脇をすり抜け、お風呂場に向かった。

洗面所は先生の匂いがして、少し収まったドキドキが再発。

なるべく、落ち着く様に努力しながらお風呂に入りました。

だって、さっきまでこのお風呂に入ってたんだよ!!


って私、変態?!


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