先生
その瞬間、お母さんにまでも嫉妬した自分の気持ちが恥ずかしくなった。


そして、先生の無償の愛に触れ


より一層、惚れた。


「せんせ……惚れたかも」


私は先生の目を見ながら、真剣に答えた。

「だろ?」

ニヤリと笑いながら言う先生。


悔しいけど、完敗。


だって、私が先生の事を好きすぎだから。


お風呂から上がったお母さんに、

「まだ、起きていたの?」

なんて言われ、渋々寝ることになった。

もちろん、バラバラのお部屋。

私は先生に『おやすみ』を言って部屋に戻ると、ベッドに潜り込んだ。

沢山、緊張したからかな?

先生の事を考えながら、だんだんと意識が遠くなっていった。

< 286 / 444 >

この作品をシェア

pagetop