先生
先生の気持ち―2―
まさか……


あいつと、再会する事にになるとは。



職員室の俺の机の上に、どっさりと積まれてあったプリント用紙。


そこには、

【保健たより】

と大きく書かれ、その下に内容が書いてあった。

いつもの様に、それを読んでいたのだが聞いた事が有る名前が記されてあった。

【狭山 幸子先生が出産の為、お休みします。代理で一色 妙子先生がいらしゃいます。】


目を疑った。


一色 妙子《いっしき たえこ》


まさかな。

俺は動揺を抑えようと、タバコを1本取り出し火をつけた。

俺が保健たよりを持っていると、

「可愛いらしいですよ」

と、隣の席の土屋先生が話しかけてきた。

ニヤニヤしながら鼻の下を伸ばしている顔は、とても教師とは思えない。

「ああ、そうですか」

そう素っ気ない態度の俺に、ヒラッと差し出した1枚の紙切れ。


【履歴書】


こんなのを手に入れてるなんて、とんだエロ教師だな。

まぁ、俺も人の事は言えないが……

その紙を受け取り眺めていると、履歴書の右上に貼ってあった写真に、釘づけになった。

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