先生
その時、ガラガラと教室のドアが開いた。

私は慌てて携帯を閉まった。

入学式から怒られたら、シャレにならないじゃんね。

私は顔を上げると、1人の男の先生が黒板に名前を書いていた。


【真咲 慎弥】《まさき しんや》


黒板にはこう書いてあった。

なんかホストみたいな名前だな。
しかも、先生にしたら若そうだし。

はっきり言って、先生にはあまり興味が無かった。

誰になったって同じだって思っていたからね。


私はボーっと外を見ていた。

窓からは校門の桜が綺麗に見えるんだ。
絶好の花見スポットかも……なんて考えていた。

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