先生
一色先生の事は、たいして気にとめていなかった。
と言うか、興味が無かった。
多分、これで柚子も気が済んだかな。
私は、ボーっと黒板を眺めながら時間が過ぎるのを待っていた。
放課後、担任の先生から真咲先生に用事を言いつけられて職員室に向かった。
だいたい、なんで日直がこんな事しなきゃならないのよ。
って愚痴を言いたいのを抑えて、職員室に向かった。
――――コンコン
ノックして職員室に行くと、真咲先生の机に向かった。
しかし、あいにくの留守。
横に居た土屋先生に聞いてみても、良く分からないみたい。
全く使えないヤツ。
鼻の下を伸ばす事しか脳がないんだから、かなりキモイわ。
私はイソイソと職員室をでて、先生ん家に向かった。
職員室に居ないなら、ここに居るかな。
先生ん家の前でノックをしようとした時、中から声が聞こえてきた。