先生
「慎弥、久しぶりね。まさか、こんな所で会えるとは思わなかったわ」
……女の人?
「そうだな。妙子も変わらないな」
妙子……
!!!!!
一色 妙子先生?!
先生知り合いだったんだ。
なんだかショックだったけど、先生だってお友達は沢山いるもんね。
「ふふふ。私は変わったわよ。それより、慎弥は彼女出来たの?」
ドキッ
心臓が高鳴る。
「……居る訳ないだろ。忙しいんだから」
言えない事は分かっていた。
分かって居たけど、実際に言葉で聞くと
キツい。
「ふ~ん。じゃあ、私にもまだチャンスは有るのかな?」
せんせ……
ちょっと、キツいかも。
これ以上聞く勇気が無くて、ドアをノックした。