先生
そう、

【副担任 真咲 慎弥先生】


で喜び


【医務 一色 妙子先生】


でしおりを閉じた。
やっぱり、引っかかってるのね私。


「読んだよ、少しだけね」


そう言う私に、2人は2ページ目を開き見せてくるんだ。


「良かったじゃん!!ねっ!!」


真咲先生の名前を指差しながら、嬉しそうな顔で私を見る2人。

一色先生の事を言えるはずもなく、笑顔で喜んだフリをした。


そう、嬉しい筈なのに……


なんでだろう??

先生に聞くべきなのかな?


でも、聞かれたく無い事や聞きたくない事だって有るからね。


そう思ってしまうのは、逃げなのかな?


2人と笑顔で話しながら、裏腹に心の中はあまり浮かれる事が出来ない位沈んでしまっていた。


修学旅行…


行くの、少し嫌だな……

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