先生

先生の腕が緩んだかと思うと、私と同じ目線まで下がって


そのままキス


唇を離した先生は、

「俺、勤務中なのにな……」

って少し赤くなっていた。

「先生、ありがとう」

珍しく素直な私に、先生はポンポンと頭を叩きながら

「何か有ったら、すぐにメールしなさい」

「うん」

そう言うと、

「やべ、そろそろみんな戻ってくるじゃん」

と、舌をペロッと出して部屋から出て行った。

先生の愛情が、素直に嬉しくてしばらく閉まったドアを眺めていた。


10分後、廊下が騒がしくなりみんなが戻ってきた事が分かった。


セーフって感じ?!


私はクスッと笑い、柚子達が戻ってくるのを待っていた。

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