先生
「もう、笑ってる場合じゃないんだからね!!」

私は頬っぺたを膨らましながら聡史に抗議した。

だって、テストまでは後2週間なんだよ。


それまで、14日間も逃げなきゃならないなんて……



気が重すぎる。



「じゃあ、俺が教えてやるよ」


「そうだよ、遊は頭が良いしな」


私は遊と目を合わせた。



モデルみたいに、綺麗な顔の遊。



この人とマンツーマンなんて……




絶対に集中できないから!!!




私が断ろうと口を開いた瞬間、


「良いじゃん、純那!!教えてもらいなよ」


って柚子?!


柚子の説得のおかげで、明日から勉強会が行われる事になった。

絶対に馬鹿がバレる。


恥ずかしすぎる。


憂鬱な気持ちで寄ったマック。

柚子は何だか楽しそうだけど。


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